訪問インタビュー

株式会社 裕豊商会

株式会社 裕豊商会

事業内容  婦人靴の企画・製造・卸・小売

所在地   本社:浜松市中央区池町221-11

      石川製靴:東京都台東区今戸2-29-3

TEL     053-454-4531

URL            www.yuho-syokai.co.jp

お話            代表取締役 石川 順一 様




これまでのあゆみを教えてください

1950年5月皮革材料卸商社として父が創業、74年以上の歴史がある会社です。私は、大企業へ就職するより父と仕事をして経営に携わりたいとの思いがあり、大学卒業後、3年半ほど東京の婦人靴卸商社で経験を積み、1981年に父の会社へ入社、取り扱う商品を紳士靴から婦人靴へシフトしていきました。人に恵まれ、取引が拡大する中で「とにかく品質を維持したい」と考え、野菜の検針器を靴用に変更したX線検針器を1999年に特注し、自社での全数検品、検針体制を確立しました。私は2001年に社長へ就任、父から言われた「商売は良い時も悪い時もある。でも真面目にやっていれば必ず報われる。」を経営の根幹としています。長い歴史で培った信頼のおかげで、地元の百貨店様や大手通販会社様と直接取引しています。

婦人靴のオリジナルブランド "シェルシェ・エトワール” "フィグリーノ” が大好評

当社は履き心地のよいレザーシューズを追求しています。「魂のこもった靴を自分で企画して作りたい」と思い、東京・浅草に製造機能を担う『石川製靴』を設立し、20年が経ちます。クオリティが認められリーガル様などのOEM生産(委託を受けて他社のオリジナル製品を生産すること)を受注するようになり、自社ブランドも立ち上げました。『石川製靴』で作る、美しさと快適性を両立したヒールパンプス "シェルシェ・エトワール” 神戸の職人技をいかしたリラックスシューズ "フィグリーノ” どちらも多くの受注をいただいています。

テレビ通販『ショップチャンネル』などへ出演されています

 商品は地元の遠鉄百貨店、カタログ通販、ショップチャンネルなどのテレビ通販で販売しています。テレビ通販は私自ら商品を紹介、おかげさまで大好評をいただいて自信となり、お客様からのダイレクトな反応を励みにして商品開発へ活かしています。靴職人とは妥協せず、緊張感を保ちながら良好な関係を築いてきました。見えない所までこだわった自信ある商品でないと、自分で心を込めて紹介できません。今後は、雑貨店での販売など、販路拡大での売上アップを考えています。自社での全数検品体制はコストがかかりますが、受注が増えても品質維持を優先し、皆さまの信頼に応えています。

月次巡回監査と書面添付についてお聞かせください

 坂本さんとは以前から付き合いがあり、私が社長になってから関与をお願いしました。初めに、坂本さんから「親父のやってきた通りにやればいい」と言われた事は忘れません。厳しく見てもらっているからこそ安心でき、税務調査を受けたことはありません。これまで厳しい時期もありましたが、社員と共に乗り越えて来ました。月次巡回監査で会社の現状、数字がシビアにわかるので、データを元に社員と月次会議を行い、対策を考えています。同い年である坂本さんの全国的な活躍も励みになっているので、私もがんばります。